


会議の録音を文字起こしの業者に頼みたいんですけど、相場がいくらなのか分からなくて……。AIのツールとどっちが得なんだろう?



業者の公式の料金表を4社ぶん並べてみたよ。AIツールの1時間あたりの金額と、外注が向く場面もいっしょに見ていこう。
文字起こしを業者に外注すると、60分・通常納期で税込1万3,200円〜2万2,000円が目安です。ふだんの会議や商談の記録ならAIツール、まちがいが許されない記録や聞き取りにくい音声なら外注、と使い分けるのが損をしない選び方。業者4社とAIツールの料金は、2026年10月29日に各社の公式ページで確認しました。
この記事の結論
文字起こしは、ふだんの記録はAIで下書き、正確さに責任がいる記録だけ外注が損をしない分け方です。
- 業者4社の公式料金は、60分・通常納期で税込1万3,200円〜2万2,000円。急ぎだと2倍を超えることもある
- Nottaのプレミアムは年払いで月1,185円・月1,800分まで(1時間あたり約40円。直す手間は自分持ち)
- 裁判・医療・出版の記録、聞き取りにくい音声、直す時間がないときは外注が向く
文字起こしを業者に頼むか、AIツールで済ませるか迷っている人
データグリーン・東京反訳・テープリライト・テープライターサービス・Notta・文字起こしさん・Microsoftの公式ページ(2026年10月29日確認)をもとにまとめています。


図解は各社の公式情報をもとに整理したオリジナルで、実際のサービスの画面ではありません。
文字起こしの外注の料金相場は、60分で税込1.3万〜2.2万円


「1分200円前後」という相場はよく見かけますが、どの会社の、何円なのかまで書かれていることは少ないですよね。
ここでは、料金表を公開している業者4社の公式ページから、60分の録音を通常の納期で頼んだときの金額を拾いました。数字はすべて2026年10月29日に確かめたものです。
業者4社の公式料金を、60分・通常納期で並べる
60分の録音を通常の納期で頼むと、公式4社の料金は税込1万3,200円〜2万2,000円でした。
会社ごとに「1分◯円」「60分◯円」「税抜」「税込」と書き方がばらばらなため、そのままでは比べられません。そこで60分・税込にそろえたのが下の表です。
具体的には、いちばん安いデータグリーンの通常コースが税込1万3,200円、いちばん高いテープリライトの一般用が税込2万2,000円。同じ60分でも8,800円の差が出ました。
納期の長さと起こし方の基準も会社ごとにちがうので、表の右2列もあわせて見てください。
| 業者 | 60分の料金(税込) | 納期の目安 | 起こし方の基準 |
|---|---|---|---|
| データグリーン(通常) | 13,200円 | 中3〜7日 | ケバ取り |
| 東京反訳(通常) | 19,800円 | 中3日 | 標準起こし(ケバを取る) |
| テープライターサービス(5営業日目) | 20,790円+納品手数料1,100円 | 5営業日目 | 起こし方で料金は変わらない |
| テープリライト(一般用) | 22,000円 | 4営業日後 | ケバ取り+整文 |
1分あたりに直すと、税込220円〜370円くらい
表の金額を60で割ると、1分あたりは税込でおよそ220円〜370円になります。
「1分200円」という相場は、税抜のいちばん安いコースの数字に近いもの。消費税や納期の条件まで入れると、もう少し上で見積もっておくほうが外れません。
急ぎ・起こし方・話者の数で、料金はさらに上がる



急ぎの料金は、通常の2倍以上になることもあるんだ。
いちばん料金を押し上げるのは「急ぎ」です。
業者は聞き取りと確認に人の時間を使うため、納期を縮めるほど割増になります。東京反訳の場合、60分を当日に受け取ると税込4万2,900円で、通常納期の2倍を超えました。
テープリライトの場合は、通常の納期より1営業日早めると30%増し、4営業日早めると100%増しという決まりです。データグリーンも、ノイズが多い音声、話す人が4人以上、医療や学術の専門的な内容などは追加料金になると書いています。
起こし方の追加料金も、会社ごとに別。東京反訳は「ケバ付き」が1分20円、「整文」が1分10円の上乗せ(税抜)です。
短い録音でも、最低料金がかかる
10分だけの録音でも、業者には最低料金があります。
データグリーンの最低料金は税込6,600円、東京反訳は通常・ゆとりの納期で税込8,800円。1分単価だけを見て「10分なら2,000円くらい」と考えると、見積もりで驚くことになります。
1時間を超えた分の数え方にも差があり、テープリライトとテープライターサービスは15分ごとに足していく計算です。
古い比較記事の業者は、いまも受け付けているか確かめる



比較記事に載っていた業者が、もう終わっていることもあるんだよね……。
比較記事で業者を選ぶときは、申し込む前に公式サイトで、いまもサービスを続けているかを見てください。
料金や業者の状況は変わりやすく、記事の更新が追いついていないことがある、というのが理由です。
たとえば、ほかの比較記事でよく安い業者として紹介されていた「ウィズチーム」の文字起こしサービスは、公式サイトによると2026年9月30日で終わっています。
記事の料金表は、確認した日付とセットで読むのが安全です。
文字起こしの仕事をどこに頼むか|業者4社の特徴


4社とも料金表を公開していて、見積もりの前に金額の見当がつけられる会社です。
安さで選ぶのか、用途や納期の細かさで選ぶのか。ここからは、それぞれの料金の決まり方のちがいを見ていきます。
データグリーン|納期で6段階、待てるなら1分170円
急がない録音を安く頼みたいなら、データグリーンが候補です。
納期の長さで料金が6段階に分かれていて、中5〜14日の「ゆっくり」コースなら1分170円(税抜)まで下がるおかげで、待てる人ほど安くなります。
具体的には、60分を「ゆっくり」で頼むと税込1万1,220円、「通常」なら税込1万3,200円。翌日や当日のコースもあり、そちらは1分390円〜・490円〜(税抜)です。
料金表の金額はケバ取りの起こし方。素起こしや整文にすると追加料金がかかると書かれているので、見積もりのときに起こし方を伝えましょう。
東京反訳|ゆとりから当日まで、追加料金がはっきりしている
東京反訳は、納期5段階の1分単価と、起こし方ごとの上乗せ額まで公式に出ている会社です。
見積もりを取る前に、自分で金額を計算できるのが選ぶ理由になります。
具体的には、60分の税込は、ゆとり(中6日)で1万6,500円、通常(中3日)で1万9,800円、特急(中1日)で2万6,400円。当日・翌日の超特急は、録音が長くなるほど1分単価が上がる仕組みになっています。
ケバ付きなら1分20円、整文なら1分10円を足す(税抜)だけ。録音の一部だけを指定すれば、その範囲だけが料金の対象になります。
テープリライト|医薬用・法廷提出用など、用途で料金が分かれる



裁判に出す記録なら、法廷提出用のコースがある業者を選ぼう。
裁判に出す書類や、医薬の専門用語が多い録音なら、テープリライトのように用途別のコースがある業者を選んでください。
用途によって求められる正確さや書式がちがうため、一般用と同じ起こし方では足りないことがあるからです。
具体的には、テープリライトの一般用は録音1時間まで税込2万2,000円ですが、医薬用は税込2万7,500円、法廷提出用は税込3万5,200円(プリント納品・記名押印あり)と分かれています。会議の場に出向いて録音するコースまであるのは、この会社ならでは。
用途に合ったコースを選ぶことが、あとで直す手間を減らす近道です。
テープライターサービス|起こし方は関係なし、遅いほど安い
テープライターサービスは、起こし方に関係なく「納期」と「録音時間」だけで料金が決まる会社です。
60分の税込は、3営業日目の受け取りで2万6,950円、5営業日目で2万790円、25営業日目以降なら1万2,210円まで下がります。これに納品手数料1,100円(税込)が1回ごとに加わる計算です。
急がない録音をまとめて頼むなら、この「遅いほど安い」決まりはありがたいですね。
個人(クラウドソーシング)に頼むなら、条件を先に決めておく
クラウドソーシングで個人に頼むなら、起こし方・納期・秘密の扱いを先に文章で決めておいてください。
出品している人ごとに価格も起こし方もちがうため、この記事では「いくら」と言い切れません。条件をそろえておかないと、見比べることもできないわけです。
具体的には「ケバ取り・60分・1週間以内・Wordで納品・内容は口外しない」のように書いて、何人かの返事を並べてみる形。
条件を先に書いておけば、安さだけで選んで仕上がりにがっかりすることも減らせます。
AIツールの料金と比べる|1時間あたりはいくら?


同じ60分の録音を、AIの文字起こしツールにかけると、お金のかかり方がまったくちがいます。
外注は1本ごとに払う形、AIツールは月ごとの定額。ここでは、公式の料金から1時間あたりの金額を出してみました。
Notta|年払いで月1,185円、月1,800分まで



月1,800分をぜんぶ使うと、1時間あたり40円くらいだね。
毎月いくつも録音を文字にするなら、Nottaのプレミアムプランは1時間あたり約40円です。
年払いなら月あたり1,185円(年1万4,220円・税込)で、月1,800分=30時間まで文字起こしできるのがその理由。1回の録音は5時間まで、AI要約は月100回まで使えます。
具体的には、60分の会議を月に8本文字にすると480分。外注なら通常納期で10万円を超える量でも、プレミアムの枠には十分に収まる計算です。
ただし、使った分だけ安くなる計算なので、月に1本しか録らない人だと、1時間あたりの金額はずっと上がります。月払いの料金や無料プランとのちがいはNottaの料金プランの記事でまとめました。
文字起こしさん|月1,100円で24時間
文字起こしさんのベーシックプランは、月1,100円(税込)で音声24時間まで文字起こしできます。
1ファイルは最大90分まで。上のバリュー(月2,200円・60時間)やプレミアム(月3,300円・120時間)にすると、1ファイルの上限も3時間・5時間と長くなります。無料でも登録すれば毎日10分まで試せるので、まず精度を見てみるのにちょうどいい大きさです。


Word(Microsoft 365)|契約していれば月300分
Microsoft 365を契約しているなら、Wordの「トランスクリプト」で、アップロードした音声を月300分まで文字にできます。
対応しているのは.mp3・.m4a・.wav・.mp4。話す人ごとに「Speaker 1」「Speaker 2」と分けてくれます。すでに契約している人なら、追加のお金をかけずに外注の代わりになる場面も多いはず。


AIは安いけれど、直す手間は自分持ち
AIツールの料金には、文字を読み直して直す時間が入っていません。
業者は人が聞き取り、確認したうえで納品してくれるのに対し、AIの結果は自分で見直す前提の「下書き」だからです。
たとえば、固有名詞や数字、話す人が重なった場面は、AIだとまちがいが残りやすいところ。そこを自分で聞き直す時間をお金に換えて考えると、外注のほうが安くつく人もいます。
料金表の安さだけでなく、直す時間まで入れて比べてみてください。精度を上げる録り方はNottaの文字起こし精度の記事にまとめています。


外注が向く場面・AIで足りる場面


どちらが得かは、文字起こしを何に使うかで決まります。
安いからAI、高いから外注、という選び方はしないほうがいい。ここでは、外注をすすめたい場面と、AIで十分な場面を分けておきます。
外注が向くのは、まちがいが許されない記録と聞き取りにくい音声



正確さに責任がいる記録は、人に頼んだほうが安心だよ。
裁判・医療・出版など、まちがいが許されない記録は、迷わず外注をおすすめします。
人が聞き取って確認し、用途に合った書式で納品してくれるのが業者の強みで、AIの下書きを自分で直すより確実なためです。
具体的には、法廷に出す録音の書き起こし、医師の講演を冊子にする原稿、雑音が多くて人の耳でも聞き取りにくい録音、そもそも自分で直す時間がまったくない場合。こうした録音は、料金が高くても外注する価値があります。
「納品されたらそのまま使える」ことにお金を払う、と考えると分かりやすいですね。
社内の会議や商談のメモなら、AIで足りる
社内の会議や商談の記録、取材の下書きなら、AIツールで十分です。
多少の言いまちがいが残っていても、あとで自分が読み返して意味が分かれば困らない、というのが理由。具体的には、決まったことと次にやること、期限さえ正しく残っていれば、会議の記録としては十分に役目を果たせるでしょう。
僕もオンライン商談の記録は、外注ではなくNottaの有料プランに任せています。無料版で商談の音声を試したときに強烈に気に入って、そのまま課金しました。要約に出てくるTODOや納期を控えて読み返すようになってから、納期や作業範囲の勘違いが減ったんです。
お客さんに見せる議事録も、要約を直さずにそのまま送っています。ただ、任せすぎてメモを取らなくなったのは、少し不安なところ。


迷ったら、AIで下書きを作ってから外注を考える
どちらか決めきれないときは、先にAIで下書きを作ってみるのが早道です。
下書きを読んで「このままで使える」と思えばAIで終わり、まちがいが多すぎて直しきれないなら、その録音だけ業者に頼めばいい。AIの文字起こしを人が直すサービスもあり、東京反訳は「AI文字起こし校正」というメニューを出しています(料金は公式ページに書かれていません)。
まずは手元の録音を1本、AIにかけてみてください。
文字起こしを外注する前の準備と注意点


外注で失敗しやすいのは、料金よりも「思っていた仕上がりとちがう」こと。
頼む前に決めておくことは、起こし方、見積もりで伝えること、秘密の扱いの3つです。
起こし方(素起こし・ケバ取り・整文)を先に決める
最初に、どの起こし方で納品してほしいかを決めてください。
話した言葉をそのまま残す「素起こし」、「えー」「あのー」などを取る「ケバ取り」、読みやすく文を整える「整文」で、料金も仕上がりも変わるためです。
具体的には、インタビューを記事にするなら整文、会議の記録ならケバ取り、言いよどみまで残したい調査の録音なら素起こし、という分け方。東京反訳のように、整文やケバ付きで1分あたりの上乗せがある会社もあります。
起こし方の名前が分かっていれば、見積もりのやりとりはぐっと短くなりますよ。


見積もりで伝える5つのこと
見積もりを頼むときは、録音の長さ、話す人の数、専門用語の有無、ほしい納期、納品の形(Wordなど)を伝えます。
データグリーンが話す人の数や専門性で追加料金になると書いているように、この5つで金額が変わるからです。
たとえば「60分・3人・ITの用語あり・1週間後・Word」と1行で送れば、業者も金額を出しやすくなります。専門用語や人の名前の一覧を一緒に渡すと、聞きまちがいも減らせて一石二鳥です。
音声の一部だけで足りるなら、その範囲も伝えておくと料金を抑えられます。
社外秘の会議は、守秘義務と受け渡し方を確かめる



会議の音声は、社外の人にそのまま聞かれるものなんだよね。
社外秘の会議を外注するときは、守秘義務の契約と、音声データの受け渡し方を先に確かめてください。
外注は、録音の中身を社外の人が聞く前提のサービス。会社のルールで外部に出してよい録音かどうかも、頼む前に確かめておきたいところ。
AIツールを使う場合も、音声を外部のサーバーに預ける点は同じです。Nottaの保存先や学習への使い方はNottaのセキュリティの記事で確認しています。
- 起こし方(素起こし・ケバ取り・整文)を決めた
- 録音の長さ・話す人の数・専門用語・納期・納品の形をまとめた
- 最低料金と、急ぎの割増を確かめた
- 業者がいまもサービスを続けているか、公式で確かめた
- 社外秘なら、守秘義務と受け渡し方を確かめた
文字起こしの外注でよくある質問


最後に、外注を考えるときによく出る疑問をまとめました。
いずれも2026年10月29日時点の各社の公式情報をもとにしています。
1時間の音声を外注すると、いくらかかる?
通常の納期なら、公式4社で税込1万3,200円〜2万2,000円でした。
急ぎや専門的な内容、聞き取りにくい音声だと、ここからさらに上がるのがふつう。安く抑えたいなら、納期に余裕を持たせるのがいちばん効きます。
今日中に文字起こしがほしいときは?
当日納品のコースがある業者を選びます。
東京反訳なら60分で税込4万2,900円、データグリーンの当日コースは1分490円〜(税抜)です。金額を抑えたいなら、AIで下書きを作り、大事な所だけ自分で聞き直すほうが早く安く済みます。
AIで文字起こしした原稿を、業者に直してもらえる?
AIの文字起こしを人が直すサービスを出している業者もあります。
東京反訳には「AI文字起こし校正」というメニューがありますが、料金は公式ページに書かれていません。頼むなら、見積もりで金額と納期を確かめてください。
無料で文字起こしする方法はある?
お金をかけずに文字にする方法もあります。
1時間くらいの録音を無料で文字にする手順は、別の記事にまとめました。アプリやツールを広く比べたいときは、文字起こしアプリの比較記事が入口です。




参考にした公式情報(2026年10月29日確認)








